MIDIの上達法と音楽理論(00.06.02)
もう10年くらいDTMやっているがその頃に較べるとDTMのコーナーが一般の書店にも進出してたりして時代の流れを感じたりする。まぁそれでも一般の書店の品揃えは大したこと無いがパソコンの館とかMIDI屋の看板を出してる店にはいろいろな本がある。XGナントカの使い方、シンガーソングナントカの使い方、と特定のソフトを想定した本、ドラムの入れ方、ギターの入れ方など楽器によった本、いろいろである。しかしあんまり役に立つ本は今も昔もないのだな(笑)。ワシの経験によるとそういう本よりもいいデータを一生懸命研究する方が絶対に良い。勿論完璧なデータなんてまず無いから部分部分調べる。A氏のギターにB氏のドラムにC氏のストリングス、D氏のブラス、E氏のピアノ....と良いテクニックを研究して自分のにそのテクニックを反映させる。素晴らしいモノが出来るかと思えば個性が主張しあって聴き辛らかったりして(笑)。

DTMの本より音楽の本が有用な気がする。一般書店やコンピュータ屋で売ってるのじゃなくヤマハあたりにある本である。ワシが愛読したのはウォルター・ピストンの「管弦楽法」という本。今は中身殆ど忘れちゃったけど(笑)楽典も結構読んだ(この前いったらソフマップのMIDI屋には楽典も売っていた。えらい!)。これではクラシック寄りだけなので最近読んでいるのがNHKのテキストなのだが「山下洋輔のジャズのオキテ」。初心者向けのジャズ本でワシにはぴったりなのだが勘(感?)だけで耳コピしていたのが少し理論的に探れるようになってやや楽になった。

音楽理論についてたまに「勉強すると感性個性がダメになる」という人がいるが、これどうだろう。「そんなこといってるヤツに限ってロクな音楽やってない」と言い放ったのはカシオペアの野呂一生だったかな。そもそも音楽理論ってのは科学理論なんかと違って誰かがうち立てたり発見したりしたモノじゃなく経験則の集大成だ。美しい音を作るための近道なのだ。それなら勉強しても損は無いんじゃないかな。

なんか今回音楽してるな。まぁいいか。参考文献も挙げちゃおう。
管弦楽法 ウォルター・ピストン著 音楽之友社
楽典 理論と応用 上田昭/春永裕子共著 全音音楽出版社
山下洋輔のジャズのオキテ 日本放送協会・日本放送出版協会編集 (NHK趣味悠々)

いい加減なMIDI高座