音楽理論のすすめ?(01.03.08)
音楽理論をちゃんと勉強しないといけない、と漠然と考えてたが先日とある書店で「やさしく学べる音楽理論」なる本を衝動買いしてしまった。ざぁ〜っと読んでみたが....こんなもん?というのが正直な感想だ。
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やさしく学べる音楽理論
音楽之友社刊 |
というのはそこに書かれてる細かな専門用語はその筋の人と話すとき結構役に立つかもしれないが(倚音とか刺繍音といった言葉。しかし倚なんて字変換しづらいじゃないか)、音階とか和音なんて話はなんとなく...というか感覚的に知ってる話がかなり多いのだ。それと例題集にある「長3度高く移調して低音部の楽譜にしなさい」なんて問題がなんか今となっては滑稽だ。MIDIのシーケンスソフトなんかだと移調は一発でOKだもんね。長3度の意味だけ覚えれば楽譜にするテクニックはもはや必要ないとも言える。ワシ自身楽譜を手書きしたのなんてこの10年で2回くらいしかない。
基本は大事なのかもしれないが、今更ソナタ形式とか勉強してもしょうがないとは思うよ。現代の作曲家でそんな手法をまじめに使って作品を書いてる人なんて皆無だしそもそもベートーヴェンの晩年あたりからすでにソナタ形式なんてのはカビが生え始めてるのだ。いい例が第9のフィナーレだ。すでに形式的には崩壊してる。
ちょっと話がそれてるかな(いつものことだ)。勉強のつもりで買ったのにこの本は全体の7割くらいは判っちゃうからなんか損した気がするんだよね。どうせ買うんならもっと高度な本を選べば良かった。日本語で書かれてるのに読んでも意味が判らないようなヤツね(笑)。あ、昨年6月に紹介した「山下洋輔のジャズのオキテ」はどうだったかな?(まだよく読んでない)
いい加減なMIDI高座