スタンダードMIDIとレコポ(02.09.02)
ワシがMIDIデータ作成に用いるパソコンはNECのPC−9821Apというジュラ紀の機種だ(笑)。一昨年の夏に中古で入手したものだがそれまでは同じNECのPC−9801RAという三畳紀の機種を使っていた。しかしMIDIデータ作者にはこういう輩は意外に多いのだ。で、そういう人は カモンミュージック社 製の「レコンポーザ」というソフトに惚れ込んでいるのだ。このソフトのさくさく感から逃れられないからわざわざ中古で98x1を入手したりするのだ。

MIDIデータの場合今も昔もデータの中身は変わっていないので古いソフトでも何ら問題ないのだ。データ内部の話をしてもなんだが前述レコンポーザの古いバージョン(2.3くらいだったかな)ではCONTROL 91と表示される情報でも2.5以降だとREVERVE 91と表示される。これくらいのもんだ。

しかるにCGはどうだろう。PC−98x1の定番フォーマットというとQ4とかMAGだけどどちらも16色限定だ。フルカラーJPGなども見ることは出来たが(ロード時に減色する)作ることは出来なかったのだ(多分)。MacやX68Kは出来たらしいけど。そんなわけでCGが精緻になればなるほどパソコンもパワーアップを要求されるのだな。MIDI音源が精緻になってもパソコンには関係ないのだ。

CGの話はよく分からないのでこれくらいにして、カモンミュージック社の「レコンポーザ」はバージョンアップを繰り返しつつもう10年以上使い続けてる。途中AT互換機用とかWindows用とかも入手したけど結局98x1用しか使わない。しかもバージョンは2.5F限定である(笑)。それはともかくこれだけ愛用してるのに当のカモンミュージックはソフト開発に消極的でWin95時代にレコンポーザWinR3がでてWin98時代にレコンポーザlightが出たくらいで全く進歩が止まってしまった。サイトを覗くと音楽機器の販売案内がでかでかと載っててレコンポーザ関係はほとんど無い。どうせ古いバージョンしか使わないくせに、と突っ込まれそうだが実は期待してやまないものがある。標準MIDIデータへのコンバート機能である。

元来これはレコポ(レコンポーザの略称)だけの話でなく98x1で動作するMIDI打ち込みソフト全ての問題だった。2年くらい前にも書いてるけど当時は標準MIDIなんて考慮されてなかったのがほとんどなのだ。そんなわけでファイルコンバータはフリーウェアに頼るしかなかったのだが、98x1用レコポはバージョン3.0に至って遂に標準MIDIを直接ロード/セーブ出来るようになったしWinR3もロード/セーブできる。なんだ問題ないじゃないかって?。実はどちらも微妙に気に入らないのだ。98V3(と略そう)はメタイベントをはき出さないのだ。専門用語を使わないでいうとAポートBポートを分けないのだ。このサイトでストリーム配信してる楽曲は全てAポート単独にネジこんでるからさほど問題ではないのだが個人的には困る。で、これがカモンミュージックのポリシーなら仕方がない。かと思うとWinR3はポートを分けた標準MIDIをはき出すのだ。なんで違うんだよ。ならWinR3で標準MIDIにすればいいのだがコイツ小節線のデータをはき出さないのだ。98V3ははき出すのに....
98V3   小節線ははき出すがメタイベントははき出さない
WinR3 小節線ははき出さないがメタイベントははき出す
えーい、小節線もメタイベントもはき出さんかい!。まぁ小節線をはき出さないのは聴感上は問題ないので妥協することもあるが....。例えばここにある2ポート版4ポート版のボレロはWinR3で変換したのだが小節数を表示するTMIDIなどで演奏すると拍がずれて見える。これはデータ冒頭の1小節(音源をリセットしたりする部分)が3拍で無いからだ。しかし98V3で変換した1ポート版は小節線を考慮して変換してるのでずれて見えたりはしない。なんだかねぇ。

仕方なく相も変わらずフリーウェア頼りなんである。フリーウェアが悪いといってるのではない。本来メーカーがやらなきゃいけない領域を善意のフリーウェアに頼るってのが情けないのだ。だってフリーウェアじゃちょっとおかしいと思ってもなかなか文句つけられないじゃないか(^^;。メーカー品だったら心おきなくガーガー言えるもんね(^^)。というわけで久しぶりのMIDIのお話であった!。

いい加減なMIDI高座