第1回 トゥーランガリーラ交響曲(メシアン) ”リーラ”とはサンスクリット語で”生と死の遊び”、”トゥーランガ”とは”時”、あるいは”運動、リズム”だそうで、したがって”トゥーランガリーラ”とは”愛の歌”だそうです。なんでや?(笑)。 初演は1949年、バーンスタイン指揮のボストン交響楽団によります。特徴的なのはオンド・マルトノという妙な楽器を用いることでしょうか。フランス生まれのこの楽器はまぁシンセサイザーの先祖みたい(そう言いきるのは危険ですが)なもんです。奇妙な電子音を発しますがスピーカの開口部に弦が張ってあったり銅鑼が入ってたりします。同じ頃ソビエト生まれのテルミンという電子楽器もありましたが、こっちはクラシックの世界では使われずロックなどで愛されました(余談)。 オンド・マルトノの他にはピアノが重要でかなりの力量を要求してますね。また打楽器類も多種多様用いられてます。インドネシアのガムランを意識したともいわれてます。そんな風に書かれたこの曲は結果的にげろげろしてて大好きです(爆)。MIDIにしてみたいけど楽譜が高いし(笑)、既に@niftyのFMIDICLAにやってる人がいるし(驚)。もっとCD持ってるかと思ったらたった3枚しか出てきませんでした。なんとなく「今をときめく指揮者」ばかりですね。意外とミーハーだな>ワシ。 |
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小澤征爾指揮、トロント交響楽団(BMGビクター,BVCC−5523) 録音は1967年12月とかなり古い。下の2枚に比べるとオンド・マルトノの音を大きくとらえてる感じがします。しかし同じ録音でもリマスタされたりすると印象は異なるし... |
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サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団(EMI,CDS 7 47463 8)(輸入盤) 1986年1月〜2月録音。「世の終わりのための四重奏」も収録されてます。そのせいか交響曲が2枚にわたって収録されてて聴き難いです。やっぱり一気に聴きたい! |
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チョン・ミュンフン指揮、バスティーユ管弦楽団(ドイツ・グラモフォン,431 781−2)(輸入盤) 1990年10月録音。ジャケットに写るのはチョン・ミュンフンとメシアン本人。というわけで作曲者の監修つきの録音で最近はこれを愛聴してます。ピアニストはイヴォンヌ・ロリオ(=メシアン夫人?!)、オンディストはジャンヌ・ロリオ、と上の小澤盤と同じ人(=初演と同じ人!!)です。 この録音の約1年半後、メシアンは神に召されました。 |
なんと日本が誇るオンディスト原田節の録音が無かった。なんか入手しなきゃ。 |