銘盤迷盤冥盤


第3回 麗しの邦人女性ヴァイオリニスト
赤面するような恥ずかしいタイトルですな(笑)。私は一応ヴァイオリンを弾く趣味を持ってる(持ってた、と過去形の方が自然?)んでプロのヴァイオリン弾きには興味あります。最近若い人が続々CDデビューしてますねぇ。男でも樫本大進とか川畠成道とか。でも女性の方が目立つかな?
というわけで唐突ですが女性ばよりにすと特集!

亜麻色の髪の乙女/前橋汀子(CBSソニー 38DC 173)
1984年1月録音。CD番号からも判りますが手元の盤はCD黎明期の物です(3800円した!)。このころのソニーらしくちょっとコリコリした音ですねぇ。若手じゃないけど麗しい(苦笑)前橋汀子の小品集です。CDプレーヤ買いたての頃愛聴しました。ヴァイオリンの場合コンチェルトやソナタよりこの種の小品集が楽しい....
詩曲・チゴイネルワイゼン/千住真理子(ビクター VDC−1178)
1987年1月録音。かつての天才美少女ヴァイオリニストの2枚目。1枚目はメンコン/チャイコンという王道ですが持ってません。この2枚目は小品集ですが、選曲が凄まじいほどのどポピュラーです。しかし独特の節回し(かなりテンポ遅め)の上やや緊張感を欠く感もあって好きじゃないですねぇ。
ちなみに作曲家の千住明は実兄です。顔似てますね。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(イザイ)/千住真理子(ビクター VICCー130)
1993年4,5,6月録音。選曲がかなり渋いですが同じ千住真理子でもこちらはけっこう良いです(おぉぉエラそー)。この曲は近年急に録音が増えました。
アンコール!/Midori(ソニー SRCR 9055)
1992年8月録音。あんまり麗しくない(こらこら)けど天才・五嶋みどりの小品集。でもショスタコやバルトークとか選曲してあってやや渋め。演奏はとても小気味よいです。彼女の場合最初から海外仕様?なので五嶋みどりでなくMidoriと表記するのが普通です。
メロディ/諏訪内晶子(フィリップス PHCP−11001)
1996年8月録音。いま最も麗しいヴァイオリニスト(笑)の2枚目で小品集。1枚目はブルッフのコンチェルトだけど今回はパス。チャイコフスキーの「懐かしい土地の思い出」やシマノフスキーの「神話」を全曲収録というのはちょっと珍しいですね。チャイコは前述前橋も、シマノフスキは前橋もMidoriも取り上げてますが「メロディー」および「アルトゥーザの泉」しかやってないのです。
ヴァイオリン協奏曲第1番(パガニーニ)/庄司紗矢香(DG UCCG−1020)
2000年6月録音。いま最も注目の新鋭でこれがデビューCD。1983年生まれだから録音時17歳!?。選曲に渋いのが混じってる(ワックスマンのカルメンとかミルシュタインのパガニーニとか)たまりません(笑)。だけど紗矢香ちゃん(ちゃん付け?)はともかく、伴奏オケのメータ/イスラエルフィルの音に精彩がない気がします。
めざましクラシックス/高嶋ちさ子(DENON COCQ−83393)
2000年3月4月録音。衝動買いした一品です。別に直筆サインつきに惹かれたわけでは....(苦笑)。でも「めざましテレビ」は見てないんだな(爆)。クラシックスと題されてますがクラシックだけではなく映画音楽やビートルズナンバーなどを室内楽風にアレンジした曲が並んでます。こういう軟弱仕上げ(なにそれ)はあまり好きでないなぁ..
高嶋ちさ子といえばあの高嶋忠夫およびその息子兄弟と親戚ですがあまりCD持ってないなぁ。ホントいうと正統クラシックの世界でやってほしいのですがね。

さて、最初から海外拠点の五嶋みどりやベテランの前橋汀子はよく知らないのですが、千住、諏訪内、庄司は海外のコンクールがステップアップの一つになっている感じですね。パガニーニコンクールに最年少入賞したのが千住で最年少2位が諏訪内、そして最年少優勝が庄司という並びです。諏訪内は他にもエリザベート王妃コンクール最年少2位、チャイコフスキーコンクール最年少優勝という凄まじいまでの受賞歴を持っているのですがそれからジュリアード音楽院でさらに研鑽を積んでからのCDデビューです。しかし庄司は受賞後あっという間にCDデビューしてます。この差が将来どうなるか楽しみ(笑)。



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