第10回 協奏曲集「四季」(ヴィヴァルディ) なんとまぁ、どポピュラーな選択(笑)。1725年頃発表された全12曲からなる協奏曲集「和声と創意への試み」作品8の最初の4曲が「四季」です。ヴィヴァルディの音楽というとこの「四季」以外には作品3の「調和の幻想」が有名でその他は急にマニアックになってしまいますが、それだけどポピュラーということでしょうか。私は一応仮にもばよりん/びよら弾きの末席にいますのでこういう曲には敏感だったりします。そんなわけでアルビノーニやコレルリあたりから始まった協奏曲の形式を確立し、J.S.バッハにも影響を与えた大物の代表作を久々に聴いてみよう、とCDを探したら4〜5種類持ってました。意外と持ってたな、という感じですが(笑)。 |
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F.アーヨ,イ・ムジチ合奏団/フィリップス PHCP−9061〜2 1959年4〜5月録音で「和声と創意への試み」全曲集です。イ・ムジチの「四季」といったら定盤中の定盤ですが、これはアーヨ時代の古いものですね。しかし定盤の筈ですがなんか表現が私好みでないですねぇ。全体にもっと歯切れ良い方が好みです。 |
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W.シュナイダーハン,ルツェルン祝祭管弦楽団/DG POCG−90185 1959年10月録音。これも古い。うーん...申し訳ないけどこの人にこの曲は向いてない(笑)。やっぱりウィーン系(?)のモーツァルト〜ベートーヴェン〜シューベルトあたりが似合いそう。 *シュナイダーハン氏は02年5月に逝去されました。 |
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K.クルカ,ワルシャワ室内管弦楽団/VIVACE E−308(輸入盤) 録音年代不明。独奏のクルカは1947年生まれでこの録音はアナログだから70年代くらいの録音かな。3枚組の協奏曲集で一枚目の前半が「四季」です。他にはフルート協奏曲やマンドリン協奏曲が入ってます(マン協は結構好き...って略すとちと変)。この演奏は割と好きですね。でもコンスタンティン・クルカの演奏は他に持ってないので他ではどんな演奏を披露してるのか判りません(苦笑)。 |
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パトリック・グリースン(Synth.)/ビクター VDC−509 シンセサイザーによる演奏で3,800円の値がついてる古いCDです。「あなたのスピーカーがシンセと直結」とか「画期的CD」とか書かれています。たしかにCDプレーヤー買ったばかりの時はおぉぉこれがCDの音!などと喜んでましたがもう10年以上聴いてません。「デジタル録音とはこうだ!」「CDの音とはこうだ!」といった音作りなんですが、20年前の音作りなんで今となっては無意味。音楽的にも空虚で今の私にはさっぱり面白くありませんねぇ。 |
この曲を一番熱心に聴いたのは小学5〜6年の頃なんですねぇ。今から10年くらい前です(ウソはやめなさい)。そのころの刷り込みはたしか「ソチエタ・コレルリ合奏団」の演奏。だからこれが多分デフォルトになってるんですねぇ。 |